実績紹介OUR WORKS

  1. ホーム
  2. 実績紹介
  3. 導入事例
  4. case1:無機化合物系汚染水浄化④

case1:無機化合物系汚染水浄化④

公共 2007年 / 四国
目的 備蓄基地の水処理
処理量:非公開 対象物質: マンガン
ソリューション 吸着濾過方式  

国家プロジェクトの難度マンガン処理を解決

困りごと発生

エネルギー資源の備蓄基地内で使用する水(冷却水など)を地下水から確保する国家プロジェクトでしたが、地下水にマンガンが検出されました。
基地内で使用される水は水道水レベルの水質が要求され、マンガンを除去する必要があるということです。
マンガンは酸化されると二酸化マンガンとして析出(せきしゅつ)し、配管の閉塞などを引き起こす可能性があるため、確実に除去しなくてはなりません。

問診

この物件は公共事業であり、マンガン除去効果の確実性が重視されていました。
通常のマンガン処理にはマンガン砂と呼ばれる濾過材が使用されますが、一般的なマンガン砂は通水初期段階は効果が発動せず、通水を継続していく中で徐々に処理能力が向上していくというものです。
また、今回の案件は以下の点が非常に重要なポイントとなりました。

・基地内の水処理プラントはその他物質の処理設備も含まれており、限られたスペースで処理を行わなくてはならない
少しでもマンガンが混入している地下水を基地内に導くことはNG

検証

お客様の要望もあって、今回は通水初期段階から高い効果を発動する必要がありました。

そのため通常のマンガン砂では不可能である為、初期段階から100%の除去率を出せるハイスペックなマンガン用濾過材の開発に着手しました。

計画立案

当初の目標としてはマンガンの除去性能はマンガン付着量に依存する為、単純にマンガン付着量を最大限となるような合成を行いました。
この時点で初期段階からかなり高い除去効果を発現できるものが完成しましたが、より確実に100%の除去率を出せることを目指しました。
マンガン付着量の増加に加え、結晶構造体を独自の加工で変化させ、よりマンガンに対し活性の高いものが完成しました。

問題解決

こうしてMB4が完成しました。MB4は通水初期段階から高濃度のマンガン含有水であっても確実に不検出レベルまでに濃度を低減することができました。
このMB4の特徴を前面に押し出し、この処理に最も適しているという提案を行いました。

担当者コメント

国家プロジェクトということで採択までの道は厳しく、何度も実証試験が行われました。
またマンガン除去能力だけではなく、濾過材の強度や粒度といった様々な規格をパスする必要がありました。
1つ課題を消化すれば、またもう1つ別の課題が出てくるという状況でしたが、確実に要求に応え続け無事採用を獲得することができました。

どんなに厳しく、多くの要求事項があったとしても妥協せず、AMECは常にベターではなくベストな製品の御提案を行います。


お気軽にお問い合わせください